2016.11.26 Saturday

記憶について~学習障害かもしれないと感じたとき。

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    ここ数年来、特にこの1ヶ月高齢者の自動車事故が相次ぐ中で認知症と物忘れについて、TVで特集が組まれていました。

     

    簡単に言うと、

    物忘れとは〜思い出せない事を自覚している・覚えていた事を忘れたという自覚があり

    認知症〜忘れたという自覚がない、覚えていたという自覚がない〜という事でした。

     

    例えば、高齢者の自動車免許更新時の講習のテストではヒントがあれば思い出せるのが物忘れ、ヒントを聞いても何の事かが分からず思い出せないのが認知症の疑いがあるという判断になっているようです。

     

    そうして、ここ数年生徒を教えていて、口頭やホワイトボードで直前に確認したばかりの内容を覚えていない生徒が増えた事に危機感を感じていましたがある種上記のような症状がそういった生徒に当てはまる事に気がつきました。

     

    例えば、江戸時代に享保の改革、寛政の改革、天保の改革と3つの覚えておくべき改革があるのですが、テスト週間中に覚えておくように指示して授業内でも「寛政の改革」と言わせて確認した後にチェックすると思い出せない。ここまでは誰にでもある事ですが、ヒントとして「改革は最後まで完成(かんせい)させないと意味ないよね〜」「江戸時代の改革は3つ有るので完成(かんせい)させて下さい」などと数回繰り返し言うと「あっ、寛政の改革!」とほとんどの生徒が気付くのですが、それで気付かない生徒がいます。それはその子が聞いてなかったとか覚えてなかったではなく、苦手な子であるとこちらも分かっているので、その子に事前に多めに言わせるようにして一方向の指導ではなく双方向で理解度を確認しながら進めてもこの様になります。

    そういったお子さんを親御さんは「うちの子は話を聞いてない事があるんです」「話を理解するのが下手なんです」などと言われますが、事前に覚える事の内容を確認していて、ヒントを出してもそうなるので短期記憶の問題+何らかの学習障害でないかと感じてしまう事も多くなりました。

     

    ADHDと認知症の共通点

    現場の先生は教えている中で「あっ、この子はそういう傾向があるな」と気がつくのですが、学習障害、発達障害、などの判断は専門の医師がしなくてはいけないし、現実問題として親御さんになかなか伝えにくい部分でもあります。

    しかしどのように分類されようと何らかの障害がある場合には現場においては学習の困難さ指導の困難さが共通しています。

     

    どうしても、学習障害と聞くと構えてしまって、どう対処していいのか親御さんは迷われているかも知れません。それをハッキリさせるのは「恥ずかしい」という思いが強いのではないかと思います。日常生活では普通に見える場合も多く学習の面で成果が出ないのはサボっている、やる気が足りない等と捉えられる事も多く、その為にとにかく勉強量を増やさせたり努力を強いて何とか学校の授業についていけるようにと願うのでしょうが、もしそういった障害があれば私の経験上、勉強量や努力でカバー出来るようなものではありません。もう学習内容の理解の仕方・判断がかなり普通の子と違っているように感じます。

     

    やはり、専門家の診断を仰いで対処を考えていく事が良いと考えます。日常生活から勉強面に関するアドバイスや症状によっては薬を用いる事によって集中して授業を受ける事が出来るようになり、学習の成果が出てくることも有ります

     

    この様な症状は特別なものではなく国語は得意だけど数学は苦手、社会の暗記は得意だけど英単語の暗記は苦手など、誰しも持っているものです。やはり学校の先生や塾講師では学習面のアドバイスは出来ても対応出来ない部分もありますので、そういった事もある事を知っておいてもらいたいと思います。

     

     

     

     

    2016.01.20 Wednesday

    居残りの効果

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        9時半終わりの授業で(普段から10分近く遅くなる事が多いのですが・・・)理解があやふやな生徒を先ほどまで(10時20分)残して内容を説明し確認。
      待たれている保護者の方も大変だと思いますが、だからといって解っていないまま生徒を帰す訳にもいきません。
      しかしこれはありがた迷惑なのでしょうか?どうしても出来ていない子は毎回決まってきてしまい、毎週のように残る生徒もいます。この事は生徒や保護者にとって心理的な負担になる事もよくわかります。
      ある程度できるようになれば問題ないのですが、なかなか結果が出ない場合は塾を辞めてしまう場合が有ります。
      無理に残すと逆効果ですが、出来ていないのにすんなり帰すのも問題ですのでバランスを見ていく事が大事だと感じています。
      続けていく事でどこかで変化が起きると信じ、まだ本人がそこまで勉強に危機感を感じてない時にはすんなりと帰した方が良い面もあります。辞められてしまえば教室運営上、困るという面も有りますが辞めてしまえばその子がその先解り始めるかもしれないというチャンスを失ってしまう事を恐れています。
      こういう子は経験上3ケ月ぐらいで結果が出始めなければ難しいのは事実です。
      そういう子は当該教科の問題ではなく、日本語の説明の伝わり方、言葉の受け取り方、理解の仕方に問題がある子が多く、ここ2年くらいで増えたように感じております。
      そうなると、もっと前の部分(小学校の国語や会話の内容が伝わっているか、生徒の日本語での言語表現のレベルの確認と練習)が必要になってきます。
      経験上このような場合はやってもやっても成績が上がらないばかりか、やればやるほど解らない事が増え勉強嫌いになってしまう悪循環に入ってしまいます。本人が負担にならない程度で補習や居残りを行い、本人が勉強に意欲を持てるように努め結果を出していきたいと感じた今日の授業でした。
      2015.12.19 Saturday

      楽しい空気を保つ努力

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        ウチは名前の通り、面白い授業をしようと努めているのだが時々話が合わない子がいる。(純粋に楽しい話をする場合も有るが、目的があっての事なのだが・・)

        話の目的というと大げさだが、もし厳しい教室で解けない問題があった場合、生徒は必死で解くという可能性もあるが、解けない事をどうにかしてごまかそうとする例〜答えを見る、友達に答えだけ聞く〜と、とりあえず理解は置き去りにして答えだけをどうにかしようとする。だから余計に勉強が解らなくなる。

        もし教室が楽しい雰囲気ならば、生徒にとっては解らない所を聞き易い間違いを恐れずにいろいろチャレンジ出来る、先生にとっても生徒がどの部分でつまずいているか把握出来、指導に反映出来る。

         

        また数学などは焦らせたり、恐怖感で緊張させると計算能力が落ちミスが出る事も解っている。

        その為にリラックス出来る空間を作る必要がある、それを知らない保護者の方は「どんどん厳しくして問題を解かせて下さい」と言うかもしれないが、それは本当に意欲も能力もある子には通用するが8割以上の子には通用しない。厳しくすればごまかすクセが付き、理解しないまま問題を進めれば定期テストレベルは何とかなっても習熟度テスト、模試・入試、高校入学後の問題についていけないだろう。

        時間を掛けてでも内容をしっかり理解する習慣をつけていかないといけない。

        さて話を戻して、笑いのセンスが合わないのは仕方ないがそれを厳しい愛の無い突っ込み〜例「教育委員会に訴えますよ!」などと何度も言われると、どうしてもムッとしてしまう。

        実際、学習塾は教育委員会と全く関係はないので何を言われようと痛くも痒くもないが、生徒が「教育委員会に訴えますよ!」の様な事を言うのは先生をコントロール下に置こうとして先生を脅しているのと同じである。

        学校でもその子はこんな事を言ってるのだろうか?

        もしこれを認めると学校の先生は生徒の顔色をうかがって授業をしなくてはいけなくなり、学級崩壊の原因になる事は想像に難くない。生徒の性格や言動が皮肉っぽいだけでそこまで意識して言ってる訳じゃないのかもしれないが、この様な言動でその子は損をしてしまう事になる。

        ウチは学校じゃないので別に受け流しても良かったのだが、このままの態度じゃこの子はいかんだろうと注意した。「ウチは塾だから何言われても関係ないよ!嫌なら辞めたら?塾は来たい人が来れば良いんだから。」「学校でもそんな態度だったら、自分の言い分は通るかもしれないけど、それで良いの?」

        まぁ実際に辞められたら、月謝収入に響くので困るのですが、変な空気を作る生徒を教室に在籍させておくのも良くないので言うべき事は言いました。

        「先生の機嫌が悪くなったら、あなたも損しない?」「理由があって楽しい話をしようとしているのに、それが嫌で突っ込むのなら逆に厳しい指導の方が良いの?」

        保護者の方に考えてもらいたいのだが、自分が生徒の立場で先生から面白くないギャグや少し気に触ることを言われたからと言って「教育委員会に訴える!」と面と向って言うだろうか?先生と良好な関係が築けていれば冗談でそのような事を言うかもしれないが、私が1980年代の教育を受けているせいか厳しい口調で先生に言う生徒の気持ちがわからない。

        それをも理解して態度も含め指導しなくてはいけないのであろうが・・・塾の守備範囲を超えている部分もあるように思う。

        その日は楽しい空気を保つ事に失敗した日だった。しかし一度緊張感の有る空気になった事で生徒と先生で良い教室の雰囲気を作っていく必要が有るとその生徒も解ってくれたと思う。


         

        2015.10.05 Monday

        語学の学習の経験から〜英語が苦手な生徒の気持ち

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           今年から山口県立大学で資格取得の為に勉強しています。
          第二外国語として中国語を選択して前期から履修中。初級テキストから新しい中級テキストになり内容も難しくなって後期の授業が始まりました。


          中国語のテキスト 左が初級 右が中級
          一方で自分の塾では生徒に英語を教えていて、時に「これは判るだろう」とか「これだけ繰り返したら理解できただろう」と経験上判断しているのですが、最近その経験の範疇を越える生徒が1〜2名出て来ている。そんなときは「何故ここまで説明して、繰り返し音読の練習して、単語もテストして、問題も解いているのに理解できていないのか?」と思ってしまうことがある。

          生徒が理解できていない場合は残って、補習を10〜30分行う事が多いのだが、毎週残る顔ぶれが決まってきて前回やった事が今回の学習に活きていない事が多く有るように感じています。そうなると惰性で居残りを前提で授業を受けてしまうようになり授業に対する集中が低くなってしまう心配が有る。
          授業時間できちんと理解できたら時間通りに帰る事が出来るので、それを目標として頑張って欲しい。そうしないと居残りも理解の為の補習ではなく懲罰としての居残りのようになってしまう。

          こちらもいろいろと説明して、現在の内容で間違えているところを説明し知識を確認し、小テストや例文を書かせるようにしているが、初心者として中国語を学んでいるときの自分の感覚と照らし合わせて苦手な子にはあまり引っ張っていくような指導は逆効果な部分が有ると感じました。

          もちろん宿題や単語の練習などは、声をかけて引っ張っていかないと苦手な子は手が進まない事が多いのですが、理解できていない事をいろいろと説明しすぎても混乱する事も多く、本人の頭の中でじっくりと文の構成や文法、語順などをしっかり確認していく時間が必要になってくるように感じました。ただし集団授業での進度もあるので、この辺は他の子とのバランスも見ながら進めなくてはいけませんが・・・

          それと同時に2つの事を判断しなくてはいけない場合に片方の考え方の流れにもう片方の判断が影響されてしまう事が多い事も苦手な子の特徴に思います。こういったミスは意識化して本人の思考のパターン、間違え易いパターンに気付いてもらう事が解決策です。

          やはりじっくりと本人が疑問点、解らない点を確認しながら勉強していく為に自宅で宿題を行って欲しいのですが、英語の宿題は教科書や例題、例文から丸写しのような解答が苦手な子には多く見られます。(例文を写していれば正解も もちろん有りますが間違い方で自分で考えて間違えたのか何も考えずに例文等を写したかが判ってしまいます。)
          苦手で解らないから手っ取り早くそれらしい答えを何も考えずに探して書いてしまうのでしょうが、これは更に英語がわからなくなってしまう学習法です。

          ​時間がかかっても良いので頭の中で理解の道筋が出来るようにする事、そしてその時間を取る事。先生はすぐに答えを与えず今までの文法事項や単語を確認しながら生徒が自分で気付けるように少し待たなくてはいけない事。
          これでダメな子は基本事項や単語をほとんど覚えていない子なので、これは覚えるしかないのですがここに問題がある子は繰り返しても覚える事が難しい場合があります。

          さてそこからが挑戦です、どうしても面白くない反復練習もしなくてはいけませんがそれと並行していろいろ工夫していくしか有りません。本人に説明させてみたり、今まで知っている事と関連づけたり、解説中に笑わせたり印象に残り易いように工夫したりします。

          しかし覚える為には授業時間ではなく自分の時間をしっかり使って覚えるまでやるしかないのです。それを授業を通して生徒に意識づけ出来るようにしていこうと思います。
          2015.10.01 Thursday

          卒業生 来塾!

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            火曜日の午後に教室で事務仕事してたら、突然女の子が「こんにちは〜!」と入って来た。
            一瞬だれか判らず、1〜2秒して当塾の卒業生である事が判りました。中3で卒業してから教室には3年半ぶり、弟さんもウチの塾生さんなのでその後何度かは会った事は有るのですが県外の高校から関西の方に進学したので、萩にこのタイミングに居る事が理解出来ず「ん・・」となりました。

            新幹線とバスを乗り継いで萩に帰って来て、家に帰る前に塾に顔を出してくれました。
            卒塾後に何年も経って寄ってくれるなんて、とても嬉しいものです

            教室でいろいろと雑談をして、その後銀行などの用事がありその流れでファミレスに行きいろいろと学校での生活などを聞いてみました。
             

            (本人許可の写真です)

            高校も県外で寮生活していたせいか、言葉遣いも礼儀正しくなり以前のイメージとは違って本人の成長を感じました。

            本人いわく「高校で県外に出た事で家族の大切さが判って、感謝する事が出来るようになった!」そうで、やはり経験というものは人を成長させるのだなと感じた次第です。

            自宅生の高校生は、よほど意識していないと惰性で日常を過ごしてしまうように感じます。
            勉強も大事ですが少しずつ大人になる為の経験をして意識を高める必要も感じています。本人の意識の高さと成績は相関関係があるはずですから結果として成績にも反映するワケです。

            この卒業生と話してみて、やはり将来どうなりたいのか〜遠大な夢から実現可能な夢、今年の目標、今学期の目標など程度の違いはあれ目標を持って進む事で人間的にも学力も成長するのだと改めて感じました。

            さて、萩高生は第3回考査、1年生はもう試験の流れを掴んでしっかりと計画的に勉強しないといけない時期ですが、勉強を習慣化出来る子と惰性でテスト対策をする子の二極化が進む時期でもあります。

            苦しいからこそ、ココが頑張りどころなんだけど・・・諦めずに何とかしがみついていれば高校2〜3年で挽回も可能ですが諦めて緊張の糸を切ってしまえば、もう取り返すのはかなり困難になります。

            苦しい時に心を鼓舞するような目標を持つ事が大事ですね!現在在籍している高校生も卒業後に胸を張って塾に顔を出せるよう後悔のない高校生活を頑張っていきましょう!


             
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