2014.04.12 Saturday
今年の入塾傾向
今年は新入生の入塾や問い合わせが非常に遅い・・・
何故なのか?少し心配しています。
もちろんウチの経営的にも気になりますが中学1年生の2学期以降の入塾は本人の意欲と学力を判断してクラスに合流出来るか?授業についていけるか?をみてお断りする場合も有るので (出来るだけ何とかしてあげたいのですが、樂力塾での指導〜独自のものもある為〜がある程度進んだ後の入塾希望は力の差がハッキリついてしまっている場合はお引き受けする事が難しいのです・・・東中120番/150人中、西中80番/100人中くらいまでが集団授業で効果の出る限界です。それより成績が悪い場合は個別指導もしくは家庭教師で対応していただくしかないと思います。)
毎年、春の入塾が遅くなってきていると言われている塾業界。(樂力塾はありがたい事に今まで何とかやって来れましたが・・・)
特に今年は消費税増税で4月は様子見の傾向が強いと思われます。
中学/高校2〜3年の途中入塾や問い合わせは例年以上に多い程なのですが、やはり新入生は入学時にいろいろとお金が掛かる事、もし通塾せずに成績が良ければそのまま通塾せずに済ませ、月謝を節約する事ができるという思惑も有るのかもしれません。
また進研ゼミに去年からタブレットがついてくるので、まずはタブレットにつられてそちらから試してみるという流れかもしれません。
塾業界もタブレットを導入して、宿題や自習などを生徒にさせていくという流れも有るのですが、以前書きましたように少し不便なくらいが勉強環境には良いのかもしれません。
タブレットを使って『いつでも勉強出来る!』という事は勉強する子はするでしょうが多くの生徒にとって、タブレットが遊び道具になるだけで『いつか勉強するときに使う!・・(予定)』でしょう。
通信教材は自分を律してペース配分してしっかり計画・勉強できる子でなくては続きません。
または保護者の方がある程度、内容を確認しながら管理をしてあげないといけないと思います。
もし通信教材が続けられる計画性のある子ならば、書店で参考書と問題集を買えば年間1〜2万円程度で同じ効果を出せるのではないでしょうか?
さて学習塾の欠点/利点って何なのでしょうか?
まず欠点として通信教材と較べ
『月にかかる費用が高い』
『決まった曜日・時間にしか出来ない』
『担当の先生と合う合わないがある』
『生徒どうしで私語をして授業に集中しないのではないか?』
『生徒間でトラブルがある可能性がある』
といったあたりでしょうか。
利点として
『通信教材はやらずに溜まってしまう事が有るが、塾では毎週確実に勉強するので勉強した時間が蓄積する』
『家と違って塾では勉強に集中できる環境である』
『他の生徒達と競う事で頑張ることが出来る』
『自分の相対的な学力を知る事が出来る』
『通信教材では生徒は目の前の問題を解くことや理解に集中しているが、塾では講師が次の学年とのつながりや入試での問われ方など本人が知らない事や気付かない所まで考えて指導してくれる』
と、この辺が思いつくのですが、最も大きい利点は
『通信教材は自分の理解できる限界までしか勉強できないが、指導者がいると本人の限界を越える事が出来る!』
これが1番の利点ではないでしょうか!
通信教材も出来る問題ばっかりなら、生徒もどんどん進んで楽しいでしょうが、出来る問題ばっかりやっていても『勉強をした!』という満足感だけが残り実力は全くつきません!
出来ない問題が出来るようになる、わからないポイントが理解できるようになる為には本人の壁を越えさせてあげなくてはいけません。
もちろん塾での指導でもこの点は難しい部分ですが、ここが塾講師の腕の見せ所です!
(ここを保護者の方はよく確認されて塾選びをされなくてはいけません!)
また独学で勉強をしていると、答えが合っていればやり方まで正しいのだと勘違いしてしまう子が多いのだと言う事も途中入塾の子を見ていて思います。(塾を移籍してきた子の中には前の塾の指導が・・・と言う場合も有ります。)
『答えが合っているのに何が悪いのか?』そう思われるかもしれませんが、理解を置き去りにして答えだけ合わすような勉強法は後のつまずきの元です。
定期テストの点数である程度保護者の方もお子さんの理解度を確認できるのですが、定期テストは入試と較べ範囲も狭く簡単なため浅い理解や勘違いしたままの勉強法でもある程度の量をこなすと点が取れたりします。
そこが怖いのです、習熟度テストが定期テストと較べて著しく点を落としているようならば、勉強の仕方を見直された方が良いと思います。
この部分は普段は点が取れていたり解けていたりするので、本人は修正する必要が有ると気付かない場合が多いのです。
そこの部分を判断して適切な解法を示し、練習問題を通して定着させ、理解を深めさせ、本人の限界を越えさせていく指導をする事が塾講師の役割であり、塾での授業の醍醐味でもあります。
新中1生は数学は『正の数・負の数の加法・減法』で早速つまずく子も多いので、却って早目に勉強方法を考えたり通塾の検討をされたりと勉強法修正のチャンスが有りますが、英語に関しては2学期後半の『3人称単数の動詞にSをつける』あたりで急に難しくなり始めテストの点数が落ち、畳み掛けるように『I,my,me,mineなどの格変化』『Be動詞を入れるのを忘れ易い進行形』等が押し寄せてきて、一気に英語がわからなくなるという危険性があります。
英語がわからなくなって点が落ちた時には、その1つ以上前の単元の理解に原因が有るのですが本人がそこに気付くのは難しいでしょう。そこに注意して指導していく事が出来るのが塾の強み樂力塾の強みだと思っております。
今年も生徒さん本人の限界を越えていく指導を目標に頑張っていきたいと思います!
2014.04.10 Thursday
春期講習〜新中3生模試
新学期が始まりましたが、この春休みに行なった講習と模試について書いていきたいと思います。
今回新中2は英語 新中3は数学を行ないました。(普段なら中3は英数2教科しているのですが、英語はそこまで心配は無いので数学のみといたしました。)
新中2の英語は動詞の変化(3人称単数、進行形、過去形、Be動詞~am,is,are)に気をつけて判断していく練習を行ないました。
(中2の生徒達です)
新中3は基礎の確認から入試問題にも通じる部分・レベル野問題を行ないました。
当然1〜2年の範囲からですので入試問題の中でも中程度までの難易度ですが生徒達には現段階では難しく感じる問題を行ないました。
(中3の講習の様子です)
そして講習が終わり 4/6に 5教科の模試を行ないました。
この4月の模試は山口/九州の5県の塾が参加し毎年3500名程度が受験するテストです。
(模試の様子です、朝から夕方まで頑張りました!)
模試終了後、答案をコピーして(原本は採点のため発送)英語と数学は解説・解答し他の教科は自己採点で合計点を出してもらいました。
どのくらいの点になったと思います?
もちろん模試ですので定期テストよりは点が低いのは当たり前なのですが、普段定期テスト5教科で400点以上取っている子でやっと300点以上になるという結果でした。
おおむね定期テストの7〜8割くらいになっています。
参考として定期テスト450点なら模試340点 定期テスト400点なら模試290点位になるような難易度です。
これは模試・入試レベルが定期テストよりかなり難しいという事と普段の定期テストがかなり簡単だという事を表しています。
営業に来られる教材会社の担当者さんとお話しした際に萩のテストの点数の分布(東中はグラフで出ています)を見られてテストの難易度の設定に疑問を持たれていました。(要するに簡単すぎるという事です。もちろんそれでも点が取れていない子がいるのが萩なのですが・・・)
そして他地域で生まれ育って萩に来られている先生とお話しした際も『萩の子は本当に勉強してない、家庭学習の時間が足りない!』というような事を言われていましたが、本当にそうだと思います。
今回模試を受けなければ定期テストで400点以上取っている子はこのままで萩高校に合格できると錯覚してしまうでしょう。(実際400点程度の学力で萩高校受かってしまうのですが・・・それでは高校の授業についていけなくなる可能性が高いのです)
難しい問題にあたって乗り越える経験をしておかないと高校に入ってからが大変です。
高校は毎回の定期考査が高校入試より大変だという事に生徒は高校入学後に気が付くのですが、出来るかぎり早い時期に意識を変えていかなくてはいけません。
これはいくら説明しても分ってもらうのは難しいもので体験してもらうしか方法が有りません。
今回の模試は3500人の中で各教科と総合で順位も出ますので萩での成績との差も感じてもらえると思います。生徒はショックを受けると思いますし、こちらとしてもそこが目的です。
3年生は常に入試レベル、高校入学後を意識して授業をしていますが、生徒達が入試のレベルを肌で感じていないとその授業も無駄になってしまいます。
そのレベルを感じてもらうために第1回目の模試は基本全員受験としております。
さぁ、今年の12月までにどのくらい生徒達に力が付いていくか、そして指導で力をつけさせる事が出来るか楽しみです!
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