2017.02.24 Friday

学年末テスト対策〜なかなか結果が出ない現実 1。

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    先週、水曜〜木曜で東中の学年末テストは終りましたが、西中は今週がテスト、中学によっては今週と来週にテストがある学校も有り先週と先々週の土曜日にテスト対策で集まりました。

     

     

    東中と西中はテストの結果が出て来ているところですが、あれだけ確認し繰り返したのになかなか結果に結びつかない子もいます。

     

    テスト対策としてする事は決まっていて、

    1〜テスト範囲の内容の振り返りを行い。

    2〜小テストで部分ごとの苦手なトコや理解出来ていないところをチェックし説明、やり直しを行い。

    3〜全体のまとめのプリント、テストを行う。

    という流れで、逐次気になるところは繰り返したり、類題を作りノートに解かせたり、少し質問の仕方を変えて本当に理解しているか(うわべだけの知識になってないか?)を確認したりしています。

     

    もちろん、テスト週間に集まったりしても各学年のクラスがありますので時間的にもう少し必要だと感じる事も有りますが、ここまで出来たらあとは各自が家でも対策できるところまでは済ませているのですが、なかなか最後の一押しができていない生徒さんも結果から言えばいるようです。

     

    塾に通っているのに成績が上がらない!

    そういう状態であれば生徒さんも保護者のみなさんも悩まれると思います。特に保護者は月謝を払って塾に通わせているのにこの程度しか点が取れないのであれば意味がない!と思われるのも当然だと思います。

     

    新年度の時期は新入生も入りますが、辞めていく在校生も発生します。いろいろな理由が有るのですが、その主な理由は「続けても成果が見えてこない」という事が本音だと思います。

     

    この状態は保護者だけでなく塾講師としても大問題です。塾の存在意義を問われていると言ってもいいくらいです。

    生徒の成績を上げれない塾ならば意味がないではないか?ごもっともです。

    多くの学習塾では進学実績や成績向上のみの情報を謳って生徒募集を行います。もちろんウチもそうですが、その中にどれだけ頑張らせてもなかなか結果につながらない子もいるという事は語られません…

     

    普通の能力の子であれば、ある程度内容を理解出来れば(うわべの知識では無くしっかり問題の仕組み、構造を捉える説明と例示を行い)あとは練習量を増やせば出来ることが増えていきますが、それに当てはまらない子がここ数年で結構増えているように感じます。

    たまたま当塾だけの問題なのかと思ったりしましたが、学校でのその子の順位などを聞くと他にもそのような子が多くいるようです。(思ったほど、学校での順位は悪くなかったり、同じレベルもしくは下のレベルの子が結構いる〜もちろん真ん中よりは下ですが…)

     

    そういった生徒への対応・指導をどうするか、を常々考えておりますがなかなか結果が出ない難しい現実があります。(もちろん結果が出るようなら、成績が上がらないという事で悩まないはずですので当然の事ですが…)

     

    メタ認知ワーキングメモリーがこの問題の解決の鍵でないかと考えます。

     

    メタ認知とは、客観的に自分のやっている事を判断出来る能力。問題をやり直す時に「あ、この問題ここでミスしたぞ!確かここで普段の自分のやり方と違う方法で解いたな」や初めて解く問題でも「あれ?今までのやり方では無理っぽいな、この辺りにポイントがありそうだから少しタイプが違うけど今までの問題と共通な部分から手を付けていこう。形を変えると今までの方法で解けるようにならないかな?」など問題に集中しながら、もう1人の自分が進み具合をチェックできていると何度も同じミスをしないで軌道修正出来るようになります。

    反対に内容は理解できていて知識もあるのに何度も同じ問題をミスするならば、問題側の引っかかり易いポイントに気付けず見事に引っかかっている訳です。その判断する自分を育てなくてはいけません。その事を意識して授業に取り組んでいますがそこを越えて来るような生徒さんも結構います。

     

    例えば、間違い易い問題のポイントを前もって説明し本人にも言わせたり、間違い易いミスを例示し、そういう答えになった場合は間違っていると説明し、質問しながら生徒の反応や理解度を確認しつつホワイトボード上で問題を解いたりしても(その時は解けているが…)ワークやプリントで同様の問題を行なうと間違っている(説明から10秒も空けずに問題を行なうのに…)しかも説明した間違い易い答えで不正解になる(それは違うと説明しているのだが…)

    内容はミスし易い問題ではあるが基本的でレベルは決して高くないので難しくて間違った訳ではないのです。

     

    そこでワーキングメモリーの重要性が出てきます。

    もちろんメタ認知が出来ていれば、自分が今ミスし易いミスに陥っていると気付く事が出来るのですが、それが出来ないのは問題を解いているうちに問題の今手を付けている部分のみに集中してしまい問題の手順や自分のミスし易い点に注意が向かなくなってしまう為です。

     

    ワーキングメモリーとは、同時に数種類、数手順の事を並行して記憶し処理していく記憶の事であり、同時にいくつの事を考え頭の中に留め置けるかが個人の能力の差になって現れます。2桁以上の繰り上がりのある足し算を暗算で行なう事が出来るのも一旦計算した1の位の計算の結果を覚えておき、10の位やそれ以上の位の計算結果とまとめるというワーキングメモリーの働きであります。

    簡単な計算も筆算しないと自信がない、暗算すると結構ミスが出ている等はワーキングメモリーが弱いと推測出来ます。

    しかしワーキングメモリーが弱いので筆算でその都度の計算結果を書いておくとワーキングメモリーは鍛えられませんよね。

     

    これはワーキングメモリーではなく長期記憶の話ですが英語の教科書が読めない子英単語にカタカナでふりがなを付けていたら、音の面では読めていますが英語を覚えている・読めているとは言いませんよね?ただ日本語であるカタカナを読んでいるだけです。

    この方法ではその子はいつまで経っても英語は読めるようになりませんよね?苦手な子に緊急避難的にとりあえず書かせる事はあっても(ウチでは絶対に書かせませんが!)覚えた部分は消していきカタカナを少しずつ減らしていくようにしないといけません。覚える事を放棄する様な学習方法を行なってはいけない訳です。

     

    もちろん数学の授業では式をしっかり省略せずに書くよう指導していますが、それは問題の仕組みや解法の手順、生徒の考え方を答えではなく式を通して確認する為であり、筆算をさせるのが目的ではありません。簡単な計算は筆算なしで少しずつ難易度を上げていくのも必要です。これは数学だけでなく他の教科にも役立つ能力です。

     

    長くなってしまいましたので続きは次の記事でアップします。

     

    萩市の学習塾〜樂力塾

    2017.02.20 Monday

    山口県 公立高校倍率

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      山口県公立高校の29年度の志願登録者が発表になりました。

       

      今年も萩高校普通科120名に対して109名の志願登録になっています。

      去年の120人に対して95名よりはマシになりましたが定員割れしています。

       

       

       

       

      画像が荒くてすみません。見にくいですが赤線部分が定員と登録者数です。萩商工の方が倍率高くなり、合格出来るかどうかだけで言うと萩高の方が合格し易い状態になっています。もちろん必要とされる点数や入学後の授業の難易度は萩高校の方が高い訳なので商工志望者が萩高志望に変える事は難しいと思いますが、何名か商工から萩高に志望を変える様な動きもあるでしょう。

       

       

       

      もちろん合格する事も大事ですが、その後の事も考えて進路を考えなくてはいけません。商工が倍率1倍越えているので、定員割れの萩高校が受かり易いだろうと変えるようですとその後の学習についていくのは難しいと思われます。

       

      とにかく萩高校が定員割れするようになってしまいました。今後もこの傾向が続くのでしょうか、萩地区から大学進学を考えている方は第一候補として萩高校が上がると思うのですが、萩の生徒の大学進学指向や勉強に対する意識が下がってきている事が影響しているのではないかと心配しております。

       

       

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